隠れ端末問題 | |
電波の届く範囲より無線端末間の距離が長い場合や、間に電波を遮る障害物がある場合など、互いの送信信号を受信できないことがあります。このような2つの無線端末を互いに隠れ端末と呼びます。アドホックモードの場合、隠れ端末が存在すると、キャリアセンス(Carrier Sense)がそれらの端末に有効に機能しないため、通信の衝突頻度が増加して、スループット(一定時間内に伝送される情報量)が低下します。 |
スペクトラム拡散通信 | |
通常の無線通信では、ある特定の限られた周波数帯域を使用して信号を伝送しますが、これに対して信号を狭帯域変調(一次変調)した後、さらに拡散変調(二次変調)することにより、意図的に広い周波数帯域に拡散して伝送する方式です。 |
スマートメディア(SmartMedia) | |
従来SSFDC(Solid State Floppy Disk Card)と呼ばれていた小型メモリカードの正式名称で、超小型記録メディアとして開発されたものです。デジタルカメラや携帯情報端末にも使われているため、広く普及しています。また、3.5インチフロッピーディスク用のアダプターも発売されているため、PCでも容易にアクセスできます。 |
ダイバーシティ | |
複数のアンテナを用いて、その中から一番受信状態が良い一本を選んで受信する方式です。 |
ブリッジ | |
LAN間の中継装置で、送られてくるデータの送信先のコンピュータのアドレスを元にデータを中継するか判断します。異なるプロトコルのネットワーク間を接続することができますが、ブロードキャストのように全てのコンピュータに送信するデータが来た場合には、接続されているネットワーク全てにデータを送信してしまいます。 |
ブルータ | |
ルータの機能にブリッジの機能を付加したものです。一方のネットワークから来たデータをプロトコルの違いのためルータの機能で処理できないとき、ブリッジの機能を使って他方のネットワークにデータを転送することができます。 |
ユーザユニット | |
FLEXLAN-DS20シリーズでは、FX-DS20-PCCまたはFX-DS20-PCCを搭載した機器のことを指します。 |
ルータ | |
LAN間の中継装置で、データの宛先をネットワークにつけられたネットワークアドレスと個別のコンピュータのアドレスの組み合わせによって判断します。主に、中規模以上のLANシステムで、クライアント数が非常に多い場合、通信回線上のトラフィック(混雑)を解消するために使われます。 |
ローミング | |
携帯電話やPHSでのローミングと同じ意味です。携帯電話やPHSで俗にいう「アンテナ/基地局」の役割をAPが、電話そのものの役割をユーザユニットが担います。 |
AP(ACCESS POINT) | |
アクセスポイント。FLEXLAN-DS20シリーズでは、アクセスポイントは有線ネットワークと無線ネットワークの橋渡しをするほか、セグメント間ブリッジ機能やIPトンネル機能を有するなど、無線ネットワークの多様性や大規模化に欠かせない存在です。 |
CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance) | |
CSMAは、それぞれの無線端末が送信に先立って聞き耳を立て、他の無線端末による送信が聞こえている間、送信を見合わせることによって、衝突をできるだけ回避しようとする方法です。CSMA/CAはCSMAに加えて、さらに衝突回避機能をを付加した方法です。 |
DS(Direct Sequence) | |
スペクトラム拡散通信の一種で、狭帯域変調に位相変調を用い、拡散も広帯域の拡散符号(疑似ランダム系列)による位相変調を用いた方式です。 |
ESS ID(Extended Service Set ID) | |
FLEXLAN DS20 シリーズではESS IDとは所属する無線LANネットワークの名称のようなものです。この名称が異なる無線端末間は絶対に通信できません。逆にESS IDを別の名称にすれば無線ネットワークを分割することができます。 |
PPP(Point to Point Protocol) | |
シリアル回線を通して、TCP/IPを利用した通信を行うためのプロトコルです。 |
IEEE(Institute of Electrical Electronics Engineers) | |
「アイトリプルイー」と呼ばれ、活動範囲は通信、コンピュータから、医学や生物学までと多岐にわたっており、主な活動は技術論文の編集や学会の開催ですが標準規格の勧告や設定なども行っています。LAN関係の標準化は802委員会と呼ばれる組織が担当しています。 |
IEEE 802.11 | |
IEEEが制定した無線LANの標準規格です。 |
LAN(Local Area Network) | |
ある限定された地域内におけるコンピュータ同士を相互接続して構築したネットワークです。「構内情報通信網」や「企業内・地域情報通信網」などと表現されています。 |
MIB(Management Information Base) | |
管理情報ベースの略で、MIBの値はインターネット標準の管理情報構造に準拠しています。 |
SNMP(Sinmple Network Management Protcol) | |
簡易ネットワーク管理プロトコルの略で、ネットワーク管理に必要な機能として、Get(収集)機能、Set(変更)機能、Trap(イベント通知)の3つに限定して提供しています。また、容易に実装でき、ネットワークにできるだけ負担をかけない管理プロトコルとして考え出されました。 |
SQE(Signal Quality Error)(ハートビート) | |
端末から送信されたパケットが正常にケーブル上に送信されたことを送信端末に知らせる機能で、コリジョン信号と同じ信号線を用います。 |
Peer-To-Peer | |
ピアツーピア。2個以上のノードが、他の装置の介在なしで直接に相互通信できるネットワークです。 |
RIP(Routing Information Protocol) | |
RIPとは、ルータ同士が自動的にお互いのルーティング情報を伝えるプロトコルです。本製品のRIPのバージョンはRIP1です。 |
RSSI(Receive Signal Strength Indication) | |
受信している電波信号の強さを数値化したものです。 |
RTS(Reqest To Send) | |
AP経由モードの場合、CSMA/CAにRTSを加えて送信の制御が行われます。無線端末はAPに対して送信してもよいか尋ね、送信してもよいという返事が返ってきた場合のみ送信を行うという方式です。こうすることで隠れ端末が存在しても、隠れ端末は送信を行えないため、通信の不必要な衝突が避けられます。 |